
Anniversary BOX-【初回生産限定盤】
2017-10-25
RZZ1-86404/B~F ¥21,600(税込)
※初回生産限定盤
※May J. Family Official Shop & mu-moショップ、ライヴ会場限定商品
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
GMOクリック証券「競泳日本代表応援」CMソング / 菊池建設CMソング
アニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」オープニングソング
PS3「GOD EATER 2 RAGE BURST」エンディングテーマ曲
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
NHKワールドTV「J-MELO」平成28年度オープニングテーマ
※新曲(L.A.レコーディング)/ 初収録
ニンテンドー3DSソフト「ディズニー マジックキャッスル2」テーマソング
アパマンショップCMソング / 初収録
2017年3月リリースのデュエットアルバム「Best of Duets」より
GIRA MUNDO x マシコタツロウ ※新曲 / 初収録
作詞・作曲・サウンドプロデュース:アンジェラ・アキ
NHK復興支援ソング / 初収録
[MUSIC VIDEO]
[Studio Session]
[MUSIC VIDEO]
[MUSIC VIDEO]
[MUSIC VIDEO]
[MUSIC VIDEO]
[真野恵里菜主演 ドラマVer]
[Studio Sessinon]
<写真集「Futuristic PHOTOBOOK」全40P>ハードカバー
■Los Angeles Sessions
LAでのフォトセッション、レコーディング風景、オフショットなど最新フォト
■May J. Tour 2017 ~ME, MYSELF & OUR MUSIC~“Futuristic” at Hitomi memorial Hall 2017.7.30
2017年に行われたライヴツアー「May J. Tour 2017 ~ME, MYSELF & OUR MUSIC~“Futuristic” @人見記念講堂 2017.7.30」ライヴ風景
■MJF PHOTOBOOK Vol.1~4 ARCHIVE
「MJF PHOTOBOOK」Vol.1~4未公開写真
<11月12日(日)イベント招待状付き>
■Futuristic -10th Anniversary BOX-
http://shop.mu-mo.net/mitem/RZZ1-86404T
<特典「複製サイン入りアナザージャケット」付き>
■Futuristic -10th Anniversary BOX-
http://shop.mu-mo.net/mitem/RZZ1-86404D
「歌うだけでは足りない」
May J.『Futuristic』Official Interview
インタビュー・文:若松正子
11年目の次の一歩=ニューアルバムの制作に入るとき、彼女の口から最初に出たのが冒頭の言葉だった。
「前作から3年もたってしまっているので、アルバムに収録していないシングル曲もたくさんあったんですが、それを並べるだけの作品でいいのかなと。ファンの人も“今”の私がやりたいことを求めているだろうし、私自身も新しい“何か”を出していかないといけないと感じていました。そのためにはまず、新曲のレコーディングをしたいってところから話がスタートしまして。その流れの中で自然に『歌うだけでなく曲も作りたい』って気持ちが湧いてきたんです」
アルバム「Futuristic」の最大のトピックは新録曲すべての作詞作曲を自身で手がけ、今、表現したい音楽を形にしたこと。以前、彼女は「できるだけ歌うことだけに専念したい」と言っていたが、ここ数年の活動の中で少しずつ“創作の芽”が育まれていたのだ。
「歌い手に徹したいと思っていた頃は表現の幅を広げるためにいろいろ吸収していた時期で、インプットしたものを消化しきれていなかったんです。でも、これもやりたい、あれもやりたいってものがどんどん溜まって自分自身がビルドアップされていくと、今度はそれをアウトプットしたいって欲求が高まってきた。自分の好きなビート感やテンポ感、メロディを追求することで、より理想に近い作品を作れるんじゃないかなと思ったんです」 作詞は経験ずみだが、作曲に関しては頭の中の音楽をより具体的に表現する試みは初めて。そんなMay J.のため、約8年前から彼女のツアーのバンマスを努めているギタリスト・Sho Kamijoが曲作りのパートナーとして迎えられた。
「May J.を一番理解しているのはShoくんだし、音楽性も目指しているものも自分と近いので一緒にやればいいものができる確信がありました。ただ、2人の時間を合わせるのが大変で、それぞれ仕事が終わったあと、事務所の会議室にキーボードとかマイクとか機材を持ち込んで作業したんです。まさに“宅録”状態(笑)。でも、それも新鮮で、例えばShoくんが『こんなコードどう?』ってキーボードを弾いたら、私が『もっと暗い感じがいい』って思いついたメロディを歌って、それをまた調整していくみたいな。手探りではあるけど、お互いが何を求めているのか感覚でわかっているから“求める音”が次から次へと湧いてくるんですよ」
「あと何よりもShoくんはライブをずっと一緒にやっているから、May J.のステージにどんな曲が必要か私以上にわかっているんです。私がメロディを考えると、どうしても癖になっているラインが出てしまうんだけど、それを見抜いて赤ペン先生みたいに直してくれたりもして(笑)。そうやってベタだなって感じるメロディを全部、排除していくと『もっと探ろう、もっと探ろう』って感性がどんどん研ぎすまされて、よりオリジナリティを追求したくなる。で、いいメロディができると「これ最高だね!」ってテンションが上がっちゃう瞬間が何度もあって、あの達成感は初めて味わった感覚かもしれない」

作詞も曲を作った段階から同時にイメージを膨らませ、飾らず、作らず、「今」の自分の想いや体験をリアルに言葉に落とし込むことに徹底してこだわった。
「『HERO』は今回作った中で一番、私好みのちょっと暗いマイナー調の曲。そのせいか歌詞も世界的にテロが続いていた時期にイメージが浮かびまして。無力な私達ができることは何だろうって考えたとき、私はまずはそばにいる人を愛することじゃないかなと日頃から思っていたので、その愛の力がそれぞれの心の中にヒーローを生み出すってことを言いたかったんです」
「バラードナンバーの『My Star 〜メッセージ〜』は亡くなった私の恩師がテーマになっていて実はすごく私的な曲。そこからテーマを“愛していた人”ってところまで広げて、私と先生の思い出をキーワードに入れつつ、誰もが共感できるような普遍的な歌詞に仕上げたかったんです」
「『Smile At Me』も私的な内容で、ダメンズに失恋した私の女友達のことを書いた曲。しかもその友達はいいコすぎて相手に文句を言えない性格なので『私が代わりに言ってやる!』って代弁する気持ちで、ピリッとした本音を歌っちゃいました(笑)。さらに振り切ったのはダンスナンバーの『Shake It Off』。これは何もかも忘れて踊っちゃおうって内容で最後の方は高音で歌い上げるから、レコーディングのときはかなりうるさかったんじゃないかな(笑)」
「『SIDE BY SIDE』と『Break Free』はどちらもファンの手紙からインスピレーションを得た曲。ファンレターの中には誰にも言えないような切実な悩みを打ち明けてくれるものも多いんですが、1人1人に直接、答えてあげられないことがもどかしかったんですね。だから、この2曲で“ちゃんと読んでいるよ”“あなたのことを考えているよ”って返事をしたかった。同時に私自身、自分のアイディンティティについては試行錯誤してきたので、その葛藤を正直に伝えたいなと。そういう意味ではファンの手紙は私自身の心を映してくれる鏡。みんなの想いが糧になり、歌詞として表現できたと実感しています」
感性のまま音を作り出す作曲と違い、「想い」を具体的に表現する作詞はMay J.にとって「言いたいことが思うように伝えられない」苦手意識のあるジャンルだった。でも、テクニックにこだわらずひたすらイメージや感情にフォーカスを当てたとき、体温のこもった言葉が溢れてきた。自分をさらけ出すことで、内に眠っていた原泉を探り当てたのだ。
レコーディングとPV撮影も従来のルーティンを変えるため、あえてアウェイの海外=LAを選択。初めてのスタジオ、初対面のミュージシャン(しかもグラミー賞を何度も受賞しているキーボードプレイヤーをはじめ、超有名どころが集結)と、“初めてづくし”の環境でMay J.自身がどこまでMay J.を越えられるか。これもまた未知の領域へのチャレンジだった。
「LAを選んだのは外国のミュージシャンならではの音やノリを入れたいっていうのもあったけど、何より自分自身の変化を求めていたから。日本だと私もスタッフもわかり合っているぶん、予想外のミラクルも起こりにくい。でもLAだと「どう録るか?」って発想の段階から白紙だし。ミュージシャンやエンジニアへの指示も自分で一から出さないといけないので、自由なぶん、自主性と責任感を求められるんですよ。だから不安はありましたけど期待感もとても大きくて、毎日『今日は何が起こるんだろう?』ってワクワクしていました。実際、昼間に着くはずのミュージシャンが飛行機の都合で夜まで来ないとか、アクシデントもあって毎日がいろんな意味でドキドキ(笑)。でも海外にいると私は引いたら潰されるって意識があるせいなのか、スイッチが入って勝手メンタルが変ってしまう。急に大胆になったり主張が強くなっていい意味で解放されるんです。それも海外でレコーディングをした目的のひとつで、日本で溜めていたエネルギーをここで一気に爆発させたかったんですよね」



作詞同様、歌入れもテクニックにこだわらないことが大きなテーマ。そこはシンガーとしてつねにパーフェクトを目指してきたMay J.にとって最大の課題になっていた。
「私はどうしてもキレイに歌おうとしてしまう癖があるんですけど、今回は完璧を目指すのではなく感情のままに崩す作業に挑戦したかった。というのも崩すことで自分の声がどんな風に変わるのか、以前から探ってみたいと思っていて、そのきっかけになったのは小室哲哉さんとつんく♂さんに書いてもらった『Have Dreams!』なんです。これは畳み掛けるように言葉を重ねていく歌詞がすごく難しかった曲なんですが、それまでの『これがMay J.の歌声』みたいな、世の中に向かって歌うパブリックな歌い方ではなく、目の前の誰かに歌っているようなプライベートな歌い方にする方がいいと言われまして。レコーディングのときはつんく♂さんに相当、追い込まれたんですよ(笑)。でも、例えばライブのMCとかも、お客さん全員に向かってしゃべろうとすると何を言いたいのかわからなくなってしまうけど、誰か1人に話しかけるつもりで話すと、むしろみんなに伝わるし共感される場面も多くて。そこは歌も同じだなって気づかせてくれたのが『Have Dreams!』で、LAのレコーディングでは、その“伝わる距離感”ってところを納得がいくまで追求したかったんです」
「そのために今回は無理に声を張らないで小声でもパワフルに聴こえるようにマイクとの距離感を研究したり、曲によっては語りかけるようにトーンを落としたり、できるだけ変な力を入れずナチュラルな状態で曲と向き合うよう意識しました。最後に歌った曲なんかはちょっと声が枯れていていつもなら絶対歌い直すんだけど、むしろしゃがれている感じがいいってことでそのままにしたんですよ。でも、そうやって“崩す”ことができたのはやっぱり自作曲ってところが大きかったと思います。曲の世界観もストーリーも完全に自分の中に入っているから景色が浮かびやすいし、自分から出てきた音であり言葉だから演じなくていい。自然に肩の力が抜けて、素のまま曲と向き合えました」
肩の力を抜いてリラックスできたのは『My Star 〜メッセージ〜』と『SIDE BY SIDE』のPV撮影も同じ。LAの街中や砂漠で撮った映像は作品全体のテイストもひとつひとつの表情も、驚くほど飾らず、ラフに仕上がっている。 「PVの衣装は全部、私服でメイク直しもナシ。表情もできるだけ自然のままでいるよう心掛けました。ただ、最初の頃はカメラマンさんから『営業スマイルはいらない』って言われたりもして。自分でも知らないうちに“こう笑えばいいだろう”って型にはまった笑顔に慣れてしまっているんだなって気づかされました。ちなみにそのカメラマンさんは女性で初対面だったんですけど、私と会った瞬間“この子は崩すのが難しそうだな”って思ったんですって。でも、スタジオにプールがあって、私がふざけて彼女を押す振りをしたとき「あ、こういうことをしてくれる子なら大丈夫」って安心したらしい。それを聞いて私ってそんな風に人に見られているんだって、ちょっと面白かったです(笑)」
レコーディングから撮影まで、すべてを終えたとき、これまでの殻を破りその奥にある新たなMay J.を引き出すこと、そして、それを作品に落とし込んだ確かな手応えを感じたとのこと。
「こういうものを作りたいっていう理想の作品に仕上がった満足感を感じています。でも、それができたのは自分のやりたかったものをリアルタイムで作れたからで、旬なものを旬のまま出せるのはすごく気持ちがいいし、何より自分自身に無理がない。その“鮮度”こそ、自作曲を作って歌うっていう今プロジェクトの到達点だった気がします」
「だから、今回のアルバムはこの3年間、私に何があったのかっていう記録のような作品、つまりコンピレーションだと捉えていて。自作曲も含めてスペシャルトラックまで入れると全部で16曲収録されていますけど、どの曲が欠けても今の自分に辿り着いていないし、今の自分もまた、今後のMay J.を作っていく記録のひとつになっていくんだろうなと…。タイトルの『Futuristic』(=未来的な)にもそんな想いがこもっていて、このアルバムは“Future”(未来)を歌っているのではなく、未来に向かって今、私は歩いていますってことを伝えたかったんです」
そう語るMay J.の目は力強く輝き、視線はすでに1歩も2歩も先へと進んでいるように見える。“今”の彼女はどんな未来像を描いているのだろう? 「自作曲の6曲とLAセッションは、新たな音楽との向き合い方を教えてくれた本当に貴重な経験で、自分から湧き出てくるものをしっかりと形にしたいという欲求がさらに深くなりました。そのおかげで表現者、シンガーとして、むしろ選択肢が増えてMay J.の世界観が広がった。自作・他作問わず、オリジナル・カバー問わず、自分が発信するものはすべて“私の歌”だという思いが強くなったし、これからはいろんなジャンルの作品で、より一層私らしさを追求していける、そんな確信も持っています。そう考えると『Futuristic』はMay J.の可能性の片鱗を掴んだ、ホップステップジャンプでいうとホップの段階。未来に向けて大きな一歩を踏み出したアルバムだと思っています」
初めて一緒に作業し、うちで鍋をつついたあの日から10年。
パワフルな歌唱力で引っ張っていたあの時とはまた別次元の
細やかな言葉への気配りからくる映像感、そして更にドラマチックになった歌唱に正直ビックリしました。
アルバムを通してメイちゃん自身の表現力がさらに次のステップに向ってる事に凄くワクワクしました。
これからまだまだ進化を感じさせるなんてなんだか嬉しいです。
また是非、曲やりましょう!
-「the ONE」作曲、編曲]
ブラジルの音楽性をJ-popへ昇華させ700万DLの大ヒットとなったキマグレンの「Life」等、ブラジル音楽とクラブミュージックを核に生音から打ち込みまで幅広いサウンドメイクが可能。ラグジュアリーなミクスチャーポップスを得意とするアレンジャー/クリエイター/プロデューサー/ギタリスト